姿勢リペアリストの川村です。
肩が痛い、腰が痛い、首が痛いなど、痛みがあるというのは本当に不快で嫌なものですよね?
私も10代~20代の頃は痛みに悩まされてきたので、よ~く分かります。
整形外科に行ったり、接骨院に行ったり、整体に行ったり、足つぼに行ったり、毎日のように痛みという悩みを解決するために時間とお金を費やしてきましたよね?
痛みをきちんと理解して、もう悩むのは終わりにしましょう。
この記事の目次
そもそも痛みって何のためにあるの?
痛みは「命」を守るために存在している
痛みがあるとそれだけで嫌な気持ちになって、何もする気にならなくなってしまう厄介者というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、痛みって私たちが生きていくために必要不可欠な存在なのです。
痛みがなくて何も感じることがなければ、ケガをしても気づかなかったり、骨を折ったりしても気づくことができません。
そして何よりも病気になっても気づかない危険性もあるので、痛みを感じないということは、命の危険にもつながってしまいます。
私たちは痛いという不快な思いをすることで、これは危険だと感じることができ、危険なことを学ぶことで、「命」を守ることができるのです。
全く痛みを感じない「先天性無痛症」
生まれた時から痛みを感じない「先天性無痛症」という難病があります。
この難病は痛みを全く感じることがなく、机やタンスの角に足をぶつけて骨にヒビが入っていても気づくことがなく、熱湯がかかったりしても痛みを感じることはないので、常に命の危険にさらされているのです。
慢性痛で悩んでいる方からしたら、痛みを感じなくていいなんて羨ましいと感じるかもしれませんが、命を守る役割をしている大切なサインですので、このサインを不必要に出さなくすることが大切です。
痛みは身体に異常があることを知らせる警報器
私たちは痛みという不快なサインがあるから、身体の異変に気づくことができるのです。
痛みがあることで病院などの医療機関へ行って、痛みの原因が分かると安心するのは、痛みが治ると思えるからです。
通常、痛みは身体の異常を知らせる警報器としての役割を持っているので、痛みの原因となっている異常が改善するとともに消失していくのです。
しかし、痛みの原因が判明して適切な治療をうけたにも関わらず、痛みが消失しないとしたら、それは本当の原因ではないからです。
痛みは身体の異常を知らせるだけでなく、時に心の異常を痛みという形として出現させることがあります。
痛みの種類
痛みには大きく分けて2つの種類に分けられます。
- 身体の痛み
- 心の痛み
身体の痛み
身体の痛みは、火傷や切り傷、打撲や骨折、五十肩、坐骨神経痛など明らかな原因があり、その部位に炎症や神経障害などが起こっていることで痛むもので、病院などの医療機関へ行けば治りやすいものです。
これは、適切な対応をすれば痛みが消失していきますし、気づきやすいものです。
心の痛み(心因性)
一方、心の痛みは心因性といわれることもあり、原因はストレス、不安感、恐怖心など多岐にわたり気づきにくいことが多いのが特徴です。
痛みに対して過度な恐怖心があったり、このまま痛みが良くならなかったという不安があったり、痛みが長引くことで、それがストレスとなり、そのことが心の痛みを引き起こし、身体に表れることがあります。
例えば、普段の生活の中で「言いたいことが言えない」「やりたいことが出来ない」ということが長期間に及ぶと、首の痛みや肩甲骨、背中の痛みとして表れることがあります。
私のサロンにいらっしゃる方の中にも「言いたいことが言えない」ことが原因で、首の筋肉が鉄板のように硬くなっていたり、「やりたいことが出来ない」ことが原因で、肩甲骨周辺の筋肉がガチガチになっているという状態の方がいました。
また、人間関係や仕事において「イライラ」が続くことによって腰の痛みが強く表れたり、「家を離れられない」という思いから股関節の痛みを引き起こしたり、「人間関係」がうまくいかない恐怖心から股関節と膝が痛くなったりなど、心の状態と身体の痛みには密接な関係があります。
身体の痛みと心の痛みを見分ける方法
- 病院などの医療機関で、適切な治療を受けているにもかかわらず一向に症状が改善しない。
- 一定期間、鎮痛剤などの薬を飲んでいるにもかかわらず一向に改善しない。
- 日によって痛みの度合いが変わる。
- 平日は痛みが強く、休みの日に痛みが和らぐ。
- 仕事中は痛みは気にならないが、自宅へ帰ると痛みが強くなる。
- 仕事中は痛みが強いが、自宅へ帰ると痛みが気にならない。
これら1つでも当てはまるものがあれば、心の痛みが身体に表れている可能があります。
自分では「そんなにストレスを感じていない」と思っていても、普段から我慢をすることに慣れている人や「何を言っても仕方ない」など諦めモードが身についてしまっている方は要注意です。
あなたは何も感じていなくても無意識レベルで問題を抱えているということがあります。
自分の感情を押し殺さず適度に出すことで、身体の痛みが改善していくことがありますので一度「心の整理」をしてみてください。
本音が言えない現代社会だからこそ、自分の心と向き合うことが大切だと私は考えています。
心の痛みを解決する方法
心の痛みを見分ける方法も心の整理が大切なのも分かったけど、実際にどうすればいいの?というかたのために心の痛みを解決する方法をお伝えします。
心の痛みを解決するためには、自分の心と向き合って「心の整理」が必要だと言いましたが、この「心の整理」のしかたをお伝えしていきます。
心の整理のしかた
- 紙とペンと用意します。
- 紙に自分が普段感じていることをすべて書き出してください。
- すべて書き出せたら、それを眺めてみてください。
- 眺めたら普段こんなことを感じているのだということを自覚してください。
たったこれだけの作業で心が軽くなり痛みが軽減していきます。
慣れると3分~5分くらいの時間で出来るようになりますが、初めは30分~1時間くらいかかってしまうかもしれません。
注意していただきたいのは、これは薬などとは異なり症状の改善には個人差が大きく、すぐ結果が出る方と少し時間が経ってから結果が出る方がいらっしゃいますので、毎日もしくは週に1回程度継続して行っていただく必要があります。
心のデトックスだと思って作業に取り組んでいただけたらと思います。
この作業を通じて、普段気づかないもう一人の自分に気づいていただくきっかけとなり、そのもう一人の自分も大切にしていただければ、身体の痛みは解決していくと考えています。
私のサロンでも施術後に、この作業を実践していただいて痛みが改善した方がたくさんいらっしゃいます。
もし、「一人ではできない」「やり方がよく分からない」「時間がつくれない」などございましたら、お問い合わせフォームからメールにてご相談いただけましたら、お役に立てると思います。