私に生きる目的をくれた息子と生きる意味をくれたお客様

もし、あなたが生きることに限界を感じ、「自分なんか生きている価値がない」と感じていたら…。

 

人は誰しも生まれようと決意して生まれてきたという人はいません。
スピリチュアル的には生まれようとして生まれてきたという考え方もあるようですが。

たいていの人は自分の記憶の中に「生まれよう」と決意した記憶はないと思います。

 

私もそうです。「生まれてきたくて生まれてきたんじゃない!」「勝手に生んだんだ!」と母を責めたこともありました。

そして、長い間「私はこの世に必要のない人間なんだ」「私はいらない人間なんだ」などと思い悩み、いつも「死ぬこと」を考え、「誰かが私を殺してくれないだろうか?」と考えていた時期もありました。

しかし、ある事がきっかけでその考え方が変わりました。

生きる決断

それは私が21歳の時、妊娠が発覚し「産む」という決断をしたことで、いつ死んでもいいと思っていた私が「子供が20歳になるまでは何があっても生きる」と決意。

そして、生きると決めてから17年が経ちました。

子供のためにどんなに自分が辛くても苦しくても「子供の命を繋ぐ」ために必死で働き、10年くらいダブルワークもしてきました。

シングルマザーだから「躾が行き届いていない」「あの子と遊んじゃダメ」といわれないように学校や地域などの役員もやってきました。

子供に不自由な思いをさせたくなくて必死に働いてきました。睡眠時間を削り、遊ぶこともせず、周りが見えなくなるほどに働いてきました。

 

命を繋ぐための起業が生きる意味をくれた

私が子育てをしていたころはまだシングルマザーに理解がなく、雇用してくださる企業はなく、県内50社回っても雇用してくださる企業が見つからない。この先どう生きていけばいいのか不安だった私は、当時取得していた「整体師」としての資格を活かし整体院をオープンすることにしました。

子供が成人すれば死んでもいいと思っていた私が、生きるために起業し、様々なお客様と出会い、お客様に「先生のおかげで良くなりました」「先生に命を救われました」「先生、辞めないよね?」という言葉をいただくうちに、「私、生きていてもいいのかな?」「こんな風に言って下さるお客様のために生きよう」という気持ちが芽生え、今では「自ら死ぬ」ということは考えなくなりました。

私の命が尽きるまで、生きる意味をくれたお客様のため誠心誠意、魂を込めて仕事をしようと心に誓っています。

「生きている意味がない」「私は必要ない人間だ」と思っていた私に、生きる目的をくれた息子、生きる意味をくれたお客様。

私は息子とお客様に顔向けの出来ないようなことはしないと決意し、どんなに困難なことがあっても前だけを見て生きられるようになりました。

辛いときは命を繋ぐことだけを考える

もし、あなたが「生きている意味」を感じることができなくて、「生きる」ことが苦しいのだとしたら、まだ「生きている意味」をくれる人に出会えていないだけです。

今は生きているだけで十分です。必要以上に自分を責めたりすることなく、今日生きている自分をほめてあげてください。

そして、今は自分が自分に生きている意味を与えてあげてください。

死ぬことに焦らず、苦しいかもしれないですが、きれいごとではなく「あなたを必要としている人」がいること、その人に出会えるまで「命」を温存していただきたいと思います。

3度も自殺を試みて死にきれなかった私でさえ「生きる意味」をくれる人に出会えたのですから、生きていればきっと出会えるはずです。

もし、あなたが生きることに限界を感じ、「自分なんか生きている価値がない」と感じていて、「死ぬ」ことが頭の中をよぎることがあるとしたら「死ぬ」のではなく、何もできなくていい、何も考えなくていい、ただ命を繋ぐことだけを考えてみてください。